以下の資料はPTA研修会や学習会などの参考資料としてそのまま映示していただいて結構です。 

  

図入りのPDF 

 

Q いわゆる「先進国」の中でインターネットにつながる携帯電話(ウェブフォン)を中学生・高校生に持たせている国は? 

http://www.geocities.jp/shchan_3/Imdo.gif

図入りのPDF

  A 以前は日本だけでした  欧米諸国では携帯電話にインターネット機能は搭載されていませんでした 

Q なぜでしょうか?

A インターネットは「判断力がまだ育っていない子ども」に好き勝手に利用させるのはよくない という社会的な合意が形成されていたからです。

(しかし現在、iフォン、スマートフォンの普及によって日本で起こってきた問題は全世界に広がってしまいました)

学校裏サイト遊びについてご存知ですか?

日本では、子どもたち自身が「学校サイト」を開設・管理し、人に対する誹謗・中傷やわいせつ画像などの有害情報を発信しているがあります。

全国学校裏サイトランキング

ランキング1位になろうとして色々競っています

  写メ ランキング   その1   そ2 

いじめ、いたずら、いやがらせの道具

          いじめの祭り化

    中小画像の貼り付け

  裸の写真を他へ送信(写メール)

          デマメール、不幸のチェーンメール

          ストーカーメール

         嫌がらせメール 

注意!

  子どもにとって「携帯インターネット」は(居間のパソコンとは違って)大人に気づかれないように“悪いこと”ができるメディアである!

掲示板@、 掲示板A 出会い系サイト

Q事件や被害の実態は?

都会も田舎も同じように問題が起こっています。

警察庁のホームページより

全国で起こった事件 受けた被害 

鳥取県内の事件  鳥取県内の被害

高校生へのインタビュー

「援助交際についてどう思いますか」

「いいんじゃない、って感じ」(・・・)

「援助交際を始めた動機は?」

「携帯電話代が払えなかったから、困った」(・・・)

「もし自分の子どもが援助交際するっていったらとめる?」 

「絶対止める」

(『ケータイ・リテラシー』NTT出版 228229頁より引用)

このような感覚の麻痺は一体何が原因なのか?

 

インターネットを介して、送信・受信されている情報の例

青少年向きのケータイ小説「ディープラブ アユの物語」

 援助交際を行っている少女たちの投稿した文章を編集・

 作成 ⇒ ベストセラーになって青少年に読まれる

 この製作過程を見るとまさに「何でもあり」の状況 

 

援交狩りについてご存知ですか? 

  売春は暴力団の有力な資金源です。しかし、10年位前から、一般の女子学生たちがこの「援助交際」と名づけられた売春をし始めました。

 その結果、暴力団直系の売春組織は壊滅的な打撃を受けたのです。これを暴力団が許すはずがありません。

 若くて格好のいい…若者が、インターネットの出会い系サイトなどを利用して、甘い言葉で女の子たちを誘い、モテルなどに連れ込みます。そこで裸の写真を撮って、これをネタに脅して、売春組織に組み込む。これを「援交狩り」といいます。       

 (『あおぞらの星』日本評論社 水谷修著 44頁) 

 

 まさかわが子は「出会い系サイト」への書き込みはしないだろう、と思っているあなたへ 

 被害は「出会い系サイト」だけでなく、子ども同士の交流に使われている(ふみコミュ」「モバゲー」などの)「コミュニティーサイト」を通じても発生しています。

   また、掲示板自体「出会い系」としての機能(@、 Aを果たします。   

水谷修 氏(「夜回り先生」)の講演より

「夜の世界は大きな口をあけて君たちを誘っているんだ」

薬物・ドラッグ関連サイト 

例えば、鳥取市内外における薬物流通の実態は?

22歳以下の鳥取の若者に質問

「あの人は“薬”やっている」ということを聞いたことがある人は手を挙げて

水谷修氏(「夜回り先生」)が講演会場で上記の質問をした時、約100人の高校生・大学生の中でおよそ3分の1の手が挙がった。

薬物依存症の人たちの回復施設である「鳥取ダルク」によれば、鳥取市内だけでも約1000人分の「覚醒剤」が流通しているとのこと 

  子どもたちが,「携帯インターネットの世界」の危険な領域まで「はまり込んでいく」背景にはどのような現実があるのか?

 「好奇心もあったけど寂しかったんですよ」

 (薬物依存症だった人の言葉)

 親のイライラした状況が、日本の多くの家庭に広がる

→子どもたちが追い込まれる

 家庭・学校に居場所が見つけにくい子どもたちにとって

「心の居場所を作れるメディア」だと思われている。

 

しかし、本当に救いになるのか  

http://www.geocities.jp/shchan_3/kokoro.gif 

 

高校生でも携帯電話を好き勝手に使わせてはいけない!

@子どもに有害な情報(イタズラ、誘いかけを含む)がダイレクトに流入する

A子どもに近づけたくない大人と関係性ができる

B断片的で不完全なコミュニケーション(匿名性、文字通信)による誤解が生じやすい

C大人でもだまされやる巧妙なワナ(誘惑と詐欺)が仕掛けられる

D仕掛けられたワナを見破るには常識の力や商法、民法など専門的知識、相当な判断力や自制力が必要となる

 

 鳥取県における取り組み

(他にも先進的な取り組みは多くある)

 

「メディアとの接し方フォーラム」の開催

 毎年PTA 関係者など200名程度が参加

 公立学校のすべての校長を対象に研修を実施 

 全中学生・高校生への資料・アンケート配布 

 研修講師(インストラクター)の養成

 各校の要請に応じて講師を派遣  

  講師養成に尽力されてきた下田博次氏のページ

  

大切なことは? 

 地域ぐるみ、学校ぐるみで「人間フィルタリング」の力を高めていくこと。 

http://www.geocities.jp/shchan_3/sinbun1.gif

http://www.geocities.jp/shchan_3/sinbun2.gif

 

 地域ぐるみの取り組みに成功している例 

 石川県 野々市町

 小中学生には「携帯を持たせない取り組み」をPTA組織など地域ぐるみで展開している地域の教育力回復    

上記資料の参考文献

  『ケータイリテラシー』 NTT出版 下田博次著

  『あおぞらの星 夜回り先生と考える』 日本評論社 水谷修著   

  以上のように、携帯インターネット・学校裏サイトの実態は恐るべきものがあります。全体的な実態および対応について “しょう”のブログに連載しておりますのでそちらをご覧ください。

 

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