教育問題

 

○『今こそ学校で憲法を語ろう』(青木書店)について

 

 上記の本が過日(2007年11月20日)発刊されました。

 著者の一人である佐藤さんと同じ研究団体(高生研=高校生活指導研究協議会)に私も所属しています。だからいうわけではありませんが、『今こそ学校で憲法を語ろう』を早速購入して読んでみました。大変参考になることが多く書かれていました。

 

 この本の大きな魅力の一つは、教室での具体的な実践が紹介されていること、そして、それに対する竹内常一氏(國學院大學名誉教授)の鋭い分析です。氏は、高校現場のものにはすぐに思いつかないような視点を提示しつつ、「実践の課題」を明確にさしだしていきます。

 

大変刺激的で正直「恐れ入りました」という感じだったのですが、高校現場で働くものが「具体的実践の展望」をはっきりとつかみ取っていくためには、氏の「分析の分析」も含めていねいな検討が必要ではないか、ということも強く感じました。

 以下は、私なりにその「検討」を試みたものです。ご一読いただければ幸いです。

〔最初に首藤実践、次に佐藤実践について検討してみました。〕

 

○首藤実践と竹内常一氏の分析について(前半)

○首藤実践と竹内常一氏の分析について(後半)

○佐藤実践と竹内常一氏の分析について 

 新聞記事に掲載されていた紹介文もぜひご一読ください。

 

12月14日付朝日新聞(2007年) 先生に出会うJ より
「語れぬ? 語らぬ? 語ろう憲法」の記事

 

○『週刊東洋経済』 北欧はここまでやる 〜格差なき成長は可能だ〜

 

 『週刊東洋経済』(/12号 すでに発売されています)は「北欧はここまでやる 〜格差なき成長は可能だ!〜」というテーマで相当な特集を組んでいます。

 「労働権」、「生存権」や「教育を受ける権利」などを明記した日本国憲法をどのように「実現」していくか、を考える上でも大変示唆に富んだ情報満載! 素晴らしい特集です!

 一部ですがその引用とコメント〔「北欧はここまでやる」〕

序文1「成長と平等」は両立する! 消費税25%でも経済成長

序文2「市町村は福祉と教育に専念」「北欧の経験にどう学ぶか」

 

学力世界一」のフィンランドの教育

スウェーデン家庭に見る福祉国家の真実

世界を制するノキアはフィンランドにこだわる

 そして、現在スウェーデン在住の佐藤よしひろ氏がまとめられた

スウェーデンの大学改革」「スウェーデンにおける討議民主主義」 

 

 これは、「教育を受ける権利」に格差を持ち込ませない制度について考えていく上で極めて貴重な資料です。

 男女共同参画の取り組みと実態

スウェーデンの年金改革

スウェーデンにおける高齢者ケア

 北欧(デンマーク)の雇用対策

 少子化対策(社会と家庭の男女平等が子どもの増える国を作る)

 なぜ北欧モデルで成長できるのか

 高い税率、手厚い失業保険、所得の平等を特徴とする経済が成長するはずはない、と主張するエコノミストも後を絶たないようですが、事実は逆。いったいなぜでしょうか。

 

○中内敏夫『教室をひらく』

 

○田中耕治『教育評価』

 

〇マカレンコ『教育詩』と私

 

〇「生活指導運動の実践史」をまとめてみました

 “生きづらさ”を軸に実践史を改めて振り返ることには意義があると考えたからです。

 

  日本を取り戻す教育!?

「戦後70年談話」で安倍首相は「歴史に真正面から向き合うこと」を強調しましたが・・・。「談話」の内容にも結構突っ込みどころがあります。

 

 歴史に真正面から向き合う

 日本人は、世代を超えて、過去の歴史に真正面から向き合わなければなりません。謙虚な気持ちで、過去を受け継ぎ、未来へと引き渡す責任があります」文字通り安倍談話を実現するということは?

 

○高生研2007年度「基調討論発題」について

 高生研(高校生活指導研究協議会)の2007年度全国大会で討議された「基調発題」についてのコメントです。高生研の全国大会に参加した方、「基調発題」を読まれた方、関心のある方はごらんいただけますでしょうか。

基調へのコメント(前半)

基調へのコメント(後半)

 

○競争もテストもしないで「学力世界一」となったフィンランド

(福田氏へのインタビューからリンク)

                都留文科大学 福田誠治氏の講演より(2007年 10月)

 全く根拠も不確かなまま、「学力低下」論議が一人歩きし、子どもたちを競争させ教職員を競争させ追い立てていくような論議が「教育再生会議」や「文部科学省」などを中心に進められてきました。しかしご存じですか?「学力世界一」となったフィンランドは競争もテストもしない国なのだそうです。福田誠治氏の講演や著書は、子どもも教職員も親もみんなみんな追い立てられている日本の現状を考え直す一石となりうるものです。ぜひ読んでみませんか。

 

○「フィンランドの悲劇」(2007.11.7)について

  2007年11月8日、「首都ヘルシンキ郊外のヨケラ中高校で、拳銃を持った18歳の男子生徒が校長を含む8人を射殺するという悲劇が起きた。生徒本人も現場で自殺を図り、その後、病院で息を引き取った」という内容の報道が、日本のマスコミでも伝えられました。(いじめにあっていた、ということも報道されました) この事件に関する私の簡単なコメントです。

 

○いじめに関する「高校生自身の討論会」を実施しました

 上記討論会をまるで昨日行ったかのように書きましたが、実は1996年のことです。ただ、10年以上前とはいえ、高校生同士が「自分の加害体験も含めて“いじめ問題”について真剣に話し合った貴重な記録」です。私=“しょう”も Sという名前でこの話し合いに登場しています。「社会問題研究部」で活動していた生徒たちの「討論記録」です。

 

○『悲鳴をあげる学校』 大阪大学大学院 小野田正利著

 この8月に小野田正利教授の講演(内容はこのリンク先とほぼ同様です)を聴きました。学校に無理難題要求(いちゃもん)をぶつけてくる保護者と教職員が「子どものために」手を結びあう可能性と必要性について訴えたものです。ユーモアを交えながら、豊富な事例と学校現場の状況、家庭の状況をしっかりふまえたお話には大変説得力がありました。同書をぜひお読みいただくことをお勧めします。(2007年8月)

 

○「水車の回る店作り」(私の「実践報告」)

 高生研(高校生活指導研究協議会)の全国大会で報告した「実践記録」です。「教室でお店(うどんと団子の店)を作りたいけど、スケールの大きな企画にしよう」ということで、教室内に池を作り二連の水車を回しました。おとなしいクラスでしたが、子どもたちもずいぶん成長したと思います。よろしければ、お読みください。

 同じ実践ですが、『高校生活指導』に掲載された文章です。上記の報告書を短縮してまとめました。

 

○「ちょっとまじめに性教育」(私の「実践報告」)

 ごく簡単なものですが、私の「性教育」にかんする実践です。『高校生活指導』の「ある日の教室から」に掲載されました。

 

上野千鶴子さんにひとこと(投稿文)

 「西部ブロック通信」(民間教育研究団体である「高生研」=高校生活指導研究協議会の埼玉県西部ブロックで発行されている通信)に掲載されていた、上野千鶴子さんと「黄色いお兄さん」との論争についてのコメントです。「論理・概念を形成する力に関して読み違えがあったのでは」という指摘もありましたが、実は「正解だったのではないか」とあとで考えました。

 

○「総合学習とサルトル思想」(私の「小論文」)

 1999年のことですが、意味のある「総合的学習の時間」をどう創り上げていこうか、という強い実践的な関心を持ちつつも、その意義について(私の好きなサルトル思想と結びつけながら)理論的に追求してみました。

 

○「北海道報告と静岡報告について」(私の「小論文」)

  「高塚高校事件(校門圧死事件)」をめぐって北海道高生研が全国に問題提起をした際に、いくつかの意見交換がなされましたが、私もその中で『高校生活指導』に投稿をさせていただきました。

 

「鳥取県における特別支援教育の現状と課題」(私の「小論文」)  (20078月)

 「能力に応じた教育ではなく個々の必要に応じた教育」をめざしつつ、「特別支援教育」が本格的にスタートしました。鳥取県は人口最小の県ですが、「鳥取県を北欧のような県に」(片山前知事)という理念のもと、全国にもアピールできるような先進的な取り組みもおこなわれています。8月に受けた講座から学んだのですが、得るところは大でした。

 

○鳥取県議会に提出された「青少年健全育成条例」の「改正案」について

                        鳥取県の意見募集にこたえて(20079月)

 「メールによる脅しや学校裏サイトでのいじめ」による高校生の自殺がこの9月を中心に、マスコミでも大きく取り上げられました。子どもに買い与えている携帯電話(世界で唯一インターネット機能が搭載されている)の恐ろしさに私たち大人はもっと目を開く必要があるでしょう。鳥取県では、上記のような現実に対処すべく新しい条例案が作成されています。これは決して一つの県の問題ではないはず。ともに考えてみませんか。

 

(「学校裏サイト」の実態を“研修用”にまとめた資料はこちら